モーションコミックとは?

モーションコミックという言葉を耳にしたことがありますか?
きっと あるような~ないような~という具合の方が多いかと思います。
端的に申し上げますといわゆるweb漫画に、音響とエフェクト演出効果をつけた動画コンテンツにあたるものとなります。

20年以上の歴史の中でボイスコミック、ムービーコミックとも言われてきたようですが未だ統一された呼称が存在しません。
当サイトがけん引してモーションコミックという言葉に統一できればある意味の天下統一でしょうか!頑張りたいところです(笑)

そんなモーションコミックですが、Studio Win-chでは便宜的に3種類の区分に分けて制作しております。

①ライトモーション (一枚絵により制作)
②スタンダードモーション
(簡易レイヤー分け漫画データにより制作)
③アドバンスモーション
(微細レイヤー分け漫画データと差分によりアニメーション付きで制作)

下になるほど細かいレイヤー分け作業が必要になり労力は掛かってしまいますが、アニメに近い表現も可能になってきます。
かといって漫画の作風によって下手に動かさない方が良かったりもしますので、
作品の質が必ずしもアドバンスモーションが最上級になるわけではありません 。
漫画家さんの画風、漫画のストーリー、視聴者層の好みによって適材適所で選択して制作していきます。







ここで参考までに、同じ1ページ漫画で3種類の制作方式の
モーションコミック動画を作ってみました。
下記の説明と一緒に是非ともご覧ください。 (絵:さつき涼)










1.ライトモーション 
1枚絵を漫画家さんから頂き、そのままそのページに直接的な演出をかけます。
レイヤー分けがされていないので複雑な演出はかけられませんが、
漫画を読んでいる感覚はそのままに、
声優さんによる声の吹き込みによって世界観に深みが増し、
BGMやSEによって更に臨場感の増す漫画動画となります。


2.スタンダードモーション  
任意にレイヤー分けされた漫画データを漫画家さんから頂き制作します。
ライトモーションより絵に演出を付けられるようになります。
演出幅はレイヤー分けの細かさに依存しますが
漫画のコマを重ねたりズームインやアウトもできますので、
漫画を普通に読むのとは一味違う感覚を視聴者へ与えられます。
レイヤー分けは任意となりますが、
吹き出しや効果文字の後ろの背景を描いて頂くのは特にオススメです。


3.アドバンスモーション 
スタンダードより更にレイヤー分けをした漫画データを漫画家さんから頂き制作します。
背景のみ、キャラクターのみ、吹き出しのみ、吹き出し外の効果音文字のみ、
と基本的に全てのレイヤーを分けて頂く必要がありますが、
最大級に演出をかけられるようになります。
透過処理をした時に違和感が出ない様に、
キャラや吹き出しや文字の後ろに位置する背景は、
それらがなくても1枚絵として見られるように書き込みが必要です。
アニメーション用の差分も頂ければアニメのように動かすことも可能です。
サンプル動画のアニメ用差分は最大で3枚ですが、
細かければ細かいほど滑らかなアニメーションとなります。